一緒に家づくりをしている大工さんがいった一言です。
そこで暮らす人たちのことを第一に考えている会社。
それは、あたなの夢を一緒に実現できる担当者がいる、
棟梁がいる会社です。
あなたの家をつくるのは、スーツを着込んだ笑顔の青年ではありません。
命を張った現場に生きる棟梁です。
新築のみならず、リフォームや細やかな部分の使い勝手の相談にいたるまで、
何かと頼りにしてしまう会社。
そのような会社はお客様からお客様へと口コミで仕事を得ているところがほとんどです。
ですから、そこで暮らす人たちの人間関係、
隣近所の評判や何気ない噂すらも知っていることでしょう。
また、そういった地域密着型の会社は、逆を言えば、
お客様からの評判がなければ生き残ることができなかったに違いありません。
大手住宅会社のように莫大な広告費をかけているわけでもなければ、
豪華な住宅展示場を構えているわけでもありません。
したがって、知名度や社会的信用はそういった会社に比べて低いかもしれません。
でも、その代わりに、あなたのことを第一に考え、親身になって相談に応じてくれます。
莫大な広告費をかけるより、良いものをちょっとでも安く提供するために、
必要経費を最小限に抑え、日々駆けずりまわっています。
また、それだからこそ、手抜き工事などできるはずもないのです。
なぜなら、いい加減な仕事をすれば、すぐに隣近所に悪い噂が広まって、
自分たちの足元がおぼつかなくなるのは目に見えているからです。
わたしがお勧めするのは、その土地で暮らすあなたのことを第一に考え、
行動してくれる会社です。
このことを、決して忘れないでください。
あなたが買うべきなのは、「安くて良い家」です。
「家を建てたい!」
そう思っている人の多くの方が、まず同じ行動をとります。
それは、住宅展示場やモデルハウスを見に行くことです。
しかし、安心して暮らすために、決して建ててはならない家があります。
それは、必要以上に高い家です。
どういうことでしょうか?
あなたがモデルハウスの坪単価を聞いた時、今まで笑顔で話をしてくれた営業マンに、
急に変な顔をされたり、はぐらかされたりして、
変だな?と思った経験はありませんか?
住宅展示場やモデルハウスは、それぞれの会社が自社のPRのために建てたもので、
坪数も大きくゴージャスな家がほとんどです。
そして、テレビや雑誌に登場するような家は、プロのコーディネーターが、センス良く、
イメージ良く残るように、こだわったインテリアにしています。
どうしてゴージャスにつくるのかと言うと、
お客様は一度に複数の住宅展示場を見てまわります。
たくさん見た中でも印象に残るようにしなければならないので、
どうしてもお金をかけたつくりになってしまうのです。
実際、モデルハウスの中には、
お客様が建築する二倍もの金額がかかっているところもあるそうです。
これだけお金をかければ、ステキに見えて当たり前なんです。
インテリアに関心するのはけっこうです。
でも、あなたはモデルハウスにうっとりするために、
貴重な時間をつかって見学に行くわけではないでしょう。
家族みんなで楽しく暮らす家を見つけに行くのです。
身の丈以上の買い物をしてしまえば、これから先の長い人生ずっと、
ローン返済に苦しみ続けることになります。
想像してみてください。ローン返済で身動きが取れず、なにも出来ない生活を。
モデルハウスでは、本当に必要なものは何なのか、
お金をかけるべきなのはどこかという観点で見学し、
必要なものとぜいたくと思われるものの区別をしっかりとする必要があります。
そうすれば、必要以上に高いキッチンやユニットバスに目がくらんで無駄な出費をしたり、
展示場の仕様と実際に建築される仕様の差に気付かず、
後になってから「しまった!」と後悔するような失敗は冒さないはずです。
それから、もう一つあたなにお伝えしたいことがあります。
莫大なコストをかけてつくられる、住宅展示場やモデルハウスの建築費、
そしてその賃料、冷暖房費に電気代、それにテレビや新聞による巨額の広告宣伝費・・・。
そもそも、これらのお金はどこから生まれているのかということです。
言うまでもありません。あたなの財布から出ているのです。
大変残念なことですが、住宅会社のこのような経費は、家を建てる人が住宅ローンを多く借り、
一生かけて負担するというのが、いままでの住宅業界のしくみでした。
家は、一世一代の買い物です。
あなたが暮らす家なんですから、それをどう建てようが、わたしに口出しする権利は、
一切ありません。
しかし、あなたがこれから長い年月にわたって、払い続けなければならない住宅ローンが、
大会社の経費によって、必要以上に膨れ上がってしまうという現実を
少し考えてみていただきたいのです。
そこで、わたしは言いたいのです。
必要以上に高い家を買うのは、やめにしましょう。
あなたが買うべきなのは、「安くて良い家」です。
まずは、このことをよく理解してください。
それが、失敗しない家づくりの第一歩です。